ペルセウス座流星群に挑戦
2020.08.13
皆さま
お暑うございます。
マルミフィルターのふるさと、ここ信州でも暑い日が続いておりますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
今回は、毎年恒例、お盆の天体ショー「ペルセウス座流星群」の撮影に挑戦してまいりましたのでレポート致します。
2020年のペルセウス座流星群の極大期は8/12 22:00。
今回はカメラ2台に広角レンズ装着。さらにレンズにはStarScapeを装着し、長野県霧ケ峰高原から北東と天頂にそれぞれレンズを向け、30秒間隔でインターバル撮影をしながら、マルッと流星群を捕獲しちゃおう、との企みでございました。
さてその8/12 22:00現在の長野県霧ケ峰高原ですが、その名に違わず一面に霧が立ち込めて、一向に晴れる様子がありません。仕方ないので少し山を下り、霧ケ峰牧場の少し上辺りまで下りますと、ようやく美しい星空が現れました。
ここから仕切り直し。23:00から撮影スタート。
2:30AMまで、首や腰の痛みも忘れてずっと空を見上げておりましたら、目視だけで10数個の流星を確認できました。結構ダイナミックな流星もありましたよ。
ですが、撮れた流星の写真は…なんとたったの2枚 ww
流星を強引に拡大してみましょう。
そしてもう一枚は…
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そして強引に拡大してみましたw
流星は右から左へ流れています。
また、流星の色も様々ですね。
隕石は鉄やニッケルが主成分らしいのですが、銅を含む隕石はエメラルドグリーンに燃え落ちるそうで、また大気中の酸素と反応した結果、緑色を呈すこともあるらしいです。
ふと気づくと、天頂を横切る天の川は、冬に見える天の川…つまり天の川の端っこの部分…になってました。ダイナミックな天の川の中心部は、日没後早い時間からすでに西の空に沈みかけています。
お盆明けから月明かりの影響も少なくなりますので、この8月17日以降の一週間が、夏の天の川を楽しめる最後の機会になるかもしれません。3月頃からうひゃうひゃ喜んで撮っていた夏の天の川ですが、なんだか名残惜しいです。
ちなみに、来年のペルセウス座流星群は、2021年8月13日午前4:00が極大期です。
月齢は4。22:00 時には月が沈みますから、夜明けにかけてじっくりと攻められますね。
これは8年ぶりの好条件なんだとか。
来年はStarScapeを使って、ペルセウス座流星群でいっぱいの星空写真を撮ってみませんか?
今回の撮影で特に苦労したことですが、雨上がりということもあって湿度が非常に高かったためか、StarScapeの表面に結露してしまうことですね。夏場だからだと油断していた私はレンズヒーターを持参しませんでしたので、撮影中、マメに結露を拭き取る必要がありました。StarScapeの撥水防汚コートのおかげで、素早くきれいに拭き取ることができました…とは言うものの、拭き取り作業は間違いなく「手間」ですから、真夏でもレンズヒーターは持参したほうが良いです。勉強になりました。
それでは、また次の機会に(北村)。